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2017年8月 3日 (木)

「肉食メイン+糖質制限」食に反対!!

みなさん、こんにちは!

ここ数年、炭水化物は控えて肉をたくさん食べましょう!という健康法が増えていますね。それを実践された何人かの患者さんが、中性脂肪、コレステロール、尿酸値、血圧が上がったと言っていました。

肉食+糖質制限の食事を続けられて採血の数値がよく体調の良い方はそれでよいかもしれません…色々な健康法があって、それぞれに理論や裏付けがあると思います。理論がそうだな!と思ってやってみても、自分に合わないこともあると思います。やってみて、体調のいいものを選んで続けていくのがよいと思いますよ!

ここからは私の意見です。

私が思うことは、まず「歯に合った食事」が大切だということ。どの動物も歯に合った食事をしていますね!「歯は消化器の鏡」といって歯をみれば、その動物の消化能力がわかります。肉食の動物は肉を消化するための消化器をしているのです。なので、歯に合った食事が一番その動物の消化器に負担をかけない食べ方になります。

人間は32本歯があるうちの20本(62.5%)は臼歯(きゅうし)という穀物をすりつぶすための歯。前歯上下合計8本(25%)は門歯とよばれ野菜や果物をかみちぎるための歯。残りの4本(12.5%)は犬歯といって肉や魚を引き裂くための歯。

人間にとって、このバランスで食事をすることが一番消化器に負担がかからない食べ方なのです。

そしたら、糖質が多くなってカロリーオーバーになるじゃないか?とよく言われます。
運動もしないで3食を食べようとするから、カロリーが多くなってしまうのです。

厚生労働省の食事バランスガイドのコマの絵を見たことありますか?
よく見てください!コマの上を人間が走っています!!!運動をすることを前提に、これだけ食べましょう!ということなのです。運動量が少ない現代人には、前記しました歯に合った食事で、1日2食がベストだと思っています。

なので、肉食メイン+糖質制限はまさに、肉食動物と同じ食べ方!人間の消化器にとってはとても負担がかかる食べ方なのです。消化器に負担をかけ続けることが、がんも含めて病気の原因になります。

体にとって肉を消化するのは、ものすごく大変な作業です。私は焼き肉にはめったに行かないのですが、たまに行くと半日くらい胃がもたれて、そのあと下痢になります。肉を消化するのは、本当に大変だなと、いつも実感します。

あの肉のかたまりを分解し、アミノ酸にして小腸から吸収させるには、胃やすい臓から、ペプシンやトリプシン(タンパク質分解酵素)やリパーゼ(脂肪分解酵素)をたくさん分泌させないといけないですし、タンパク質には窒素が含まれているのでタンパク質を代謝する過程で毒性の強いアンモニアが発生します。このアンモニアを肝臓が頑張って、毒性の低い尿素に解毒しないといけません。

漢方の診察では「視診」もとても大切で、私は患者さんの顔色をみたり、口臭や体臭を判断するクセがついているのですが、肉食メインにしている人は、ツーーーンとくるアンモニア臭がするのですぐにわかります。

やっとアンモニアを尿素に分解したら、今度は尿素を腎臓でろ過し尿酸にしないといけないので、また腎臓にも負担がかかってきます。

さらに、未消化のタンパク質は腸の中で腐敗し、硫化水素、インドール、スカトールなどの毒性物質を発生させ、悪玉菌が増え腸内環境も悪くなります。腸内環境を悪化させると、腸管免疫も低下していきます。

肉を消化するために胆汁の分泌も増えるのですが(この時点では一次胆汁酸)、もともと肉食をしていて腸内に悪玉菌が多いと、悪玉菌の作用によって一次胆汁酸が二次胆汁酸に変化します。

恐ろしいことに、この二次胆汁酸が大腸がんの原因になると言われています。なので、肉食や便秘(腸の粘膜が長く毒性物質や二次胆汁酸にさらされる)は大腸がんの原因になります。

肉を消化吸収するのがいかに大変で臓器に負担がかかるか分かりますね!!!

それから、知っていましたか?肉を摂りすぎると、歯や骨が弱くなること!肉食は血液を酸性に傾けるので、歯や骨からカルシウムが溶け出してきます(脱灰)。また肉はリンが多く、カルシウムが少ないのですが、肉をたくさん食べると血液中のリンが多くなります。血液中はリンとカルシウムが1:1でバランスよくあるのですが、肉食で血中のリンが多くなるとバランスをとるために、歯や骨のカルシウムが溶け出すのです。

他には、なんといっても動脈硬化の原因になりますね!確かに、肉は良質なタンパク質ですが、付属して一緒に摂っているものを考えてみてください!

肉、魚、豆のタンパク質は、栄養学的に最終的には同じアミノ酸でも、肉は動脈硬化の原因となるコレステロールが多いですね。魚はEPA・DHAなど血液をサラサラにする成分が含まれますね。豆類なら、イソフラボンなどのポリフェノールや食物繊維を摂れますね。

栄養を分析的にみるのではなく、食材全体でみることが大切だと思います。皆さんがご存じの通り、動脈硬化が進むと、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、認知症のリスクが上がりますし、老化が進んで老け顔になります。

ラードを想像してみるとわかりますが、肉の脂は常温で固体です。肉の脂が溶ける温度(融点)はだいだい40度~50度(牛と豚では若干の差はありますが)くらいです。牛や豚の平熱は39度くらいと、人間よりも高いです。体温が35度~36度くらいしかない人間の体の中では、肉の脂は溶けないので固まってしまいます。これが動脈硬化です!

植物油や魚油は常温で液体です。これらが血液をサラサラにする油なのです。冷たい水の中で泳いでいる魚の体の中でも固まらい油なのですから!

ここまで読むと、じゃ肉の何がよいの???と思いますね。

魚介類や豆類から十分にタンパク質は摂れますし、上記のことを考えたら「肉肉肉」食べなくてもよいと思います。

ただ肉を食べると、代謝が上がって体が温まるのは事実です。冷え性の方が肉を食べたがるのも納得がいきます。また肉を食べると、脳内でアナンダマイドが生成されて、多幸感が得られるというメリットはあります。

ですので、お肉が好きな方は普段から肉肉肉しないように心がけて、たまには好きなお肉を食べる!くらいにするのが楽しみもできていいのではないかなと思います。

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