「お母さんの食は血となり、赤ちゃんの体となる」
みなさん、こんにちは!
今日は、医師として、2人の娘をもつ母として、妊娠中の方、授乳中の方に書きたいと思います。
「食は血となり、肉(臓器)となる」という言葉がありますが、まさにその通りで、妊娠中、授乳中のお母さんの食事は赤ちゃんの体質づくり、成長・発達にとても、とても大切です。
「お母さんの食は血となり、赤ちゃんの体となる」と言えます。
お母さんがファーストフード、スイーツなど糖分の多いもの、脂肪分の多いもの、添加物の多いものばかりを食べていたり、野菜不足で必要なビタミン、ミネラルをきちんと摂っていなかったりすれば、お母さんの体だけではなく、赤ちゃんの体にも影響がでてきます。
お母さんの食べたもので、赤ちゃんの体はつくられますし、添加物や老廃物などが赤ちゃんの体にも蓄積されていきます。こういったことも乳幼児のアレルギー性疾患に関係しているのではないかと私は考えています。
また漢方でいう体を冷やす「陰性食品」ばかりを食べていると、お母さんの体を冷やすだけではなく、赤ちゃんの体も冷やしてしまいます。
両親の体質が子供に遺伝するのは仕方ないのですが、妊娠中、授乳中のお母さんの食事、離乳食から始まりその後の子供の食事に気をつけること、運動や入浴、腹巻きなどで体を温める習慣を続けることで、子供の体質改善につながります。
私も妊娠中、授乳中は(今と同じ生活ですが)、毎朝ジューサーでつくる人参りんごジュースを飲んで、食べるものに気をつけていましたし、常に腹巻きをし、ウオーキングや水泳など運動もしていました。そのお陰で、2人とも乳児湿疹もなく、アトピー性皮膚炎や気管支喘息、食べ物のアレルギーもありません。
私がオススメしたいのは、和食中心の食事です。
昔の日本人が食べていたような食事が、カロリー面、栄養面で一番良いと思います。昔は今のように動物性脂肪の多い食事や体を冷やす陰性食品は多く摂っていませんでしたから。
ごはん、納豆や黒豆などの豆類、味噌汁、ほうれん草のお浸し、ひじき、煮物、魚介類や鶏肉、卵など「バランスの良い和食」にして、あまり肉肉しない方がよいと思います。また漢方では牛乳は体を冷やす陰性食品ですので、乳製品を摂るならヨーグルかチーズがよいです。
栄養学は西洋医学(科学)から発展したものなので栄養を分析的に考えますが、食事はサプリメントと違って食材全体で食べるので、その食材の主な栄養だけでなく、付属してくるもの、食材全体で考えないといけないと思います。
たとえば、同じタンパク質でも、肉から摂るのか、魚から摂るのか、豆類から摂るのかで付属してくるものは変わりますよね!肉なら血液をドロドロにする動物性脂肪(コレステロール)、魚なら血液をサラサラにするEPA・DHA、豆類なら食物繊維、イソフラボンなど…
離乳食、その後の子供の食事も同じです。食事は本当に大切です。子供の健康は親にかかっています。
便利になった現代、誘惑は多いですよね!笑私は、家では「和食の粗食」と決めています(外食するときは好きなものを食べますが)。家には、牛乳、バター、マーガリン、マヨネーズ、白砂糖は置いていないです。
「和食の粗食」と決めてしまうと、献立をあまり考えなくいいので自分が楽ですし、娘達も「毎日同じ感じ」と諦めているので、ハンバーグがいい!とか唐揚げがいい!とか一切言わないです、笑でもこれは、家族の健康を考えているからです。健康は、毎日の習慣の積み重ねですから!!!
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