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  • 医師・イシハラクリニック副院長。
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Photo: Osamu Hoshikawa

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2015年4月22日 (水)

旅行先、自宅ストックに便利な漢方薬10種! 「この症状には、これ!」

皆さんこんにちは!

先日、このブログの読者さんからクリニックにお葉書をいただきました。化学薬品が体に合わない方で、旅行に持っていって便利な漢方薬があれば教えてください!という内容でした。

肺炎など、どうしても化学薬品(抗生剤)が必要な時以外は、日頃から自分の免疫力を高める生活と漢方薬で十分に対処できると思います。

旅行先にもっていく、または、自宅にストックしておくと便利な漢方薬

1、葛根湯(かっこんとう)
肩こり、頭痛、のど痛、鼻づまり、風邪、上半身の神経痛、じんま疹、乳腺炎など。
ポイント:葛根湯は上半身の症状に効く(逆に言うと、下半身にはNG)

2、安中散(あんちゅうさん)
胃痛、胸焼け(逆流性食道炎)、げっぷ、食欲不振、はきけ。胃を温めるので、胃腸の働きをよくし、胃のあらゆる不調に効く。
ポイント:胃潰瘍など急性の出血にはNG

3、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
くしゃみ、鼻水、うすい水みたいな痰、気管支喘息、花粉症。鼻や気管支から出てくる水を汗や尿にまわしてくれる。
ポイント:鼻水=小青竜湯、鼻づまり=葛根湯と覚えておくとよい

4、胃苓湯(いれいとう)
嘔吐、下痢、食あたり、冷え腹、急性胃腸炎、腹痛。胃腸を温めて、下痢として出る水を尿にまわしてくれる。
ポイント:嘔吐下痢で塩分を失うので、梅醤番茶や味噌汁などで水分を摂るとよい

5、桔梗湯(ききょうとう)
のどが腫れて痛む、扁桃腺炎、のどに絡む痰、のどのイガイガ。
ポイント:葛根湯と一緒に服用するのがよい。唾液で溶かしてのどに当たるように少しずつ飲み込むこと。

6、猪苓湯(ちょれいとう)
膀胱炎、頻尿、排尿時の違和感。
ポイント:腹巻きして下腹部にカイロを貼って温めること。

7、大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
便秘
ポイント:私の経験から朝昼晩と3回に分けて飲むより、寝る前に1~3包を飲んだ方が次の日ドッと便が出る

8、麻黄湯(まおうとう)
インフルエンザ(発熱、関節の痛み、頭痛など)

9、五苓散(ごれいさん)
むくみ、下痢、二日酔い、めまい、頭痛など水毒の症状に。利尿作用がある

10、紫雲膏(しうんこう)
切り傷、すり傷、やけど、しもやけ、湿疹、かぶれ、切れ痔、イボ痔
ポイント:血行をよくして治すので、何にでも効くただし血行がよくなって痒みが悪化する場合があるので注意。

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