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  • 医師・イシハラクリニック副院長。
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Photo: Osamu Hoshikawa

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2012年4月

2012年4月11日 (水)

春ですね!

みなさん、こんにちは。

久しぶりにブログを更新します。
3月、4月はなんだかバタバタして忙しいですね。やっと落ち着きました!

今日は、更年期障害の予防・改善について少し書きたいと思います。

漢方では、更年期障害は「冷え・のぼせ」が原因で起こると考えます。(下半身が冷えていて、上半身がのぼせることが原因)

西洋医学では、ホルモンバランスが崩れることが原因と考えます。閉経に近づくと卵巣の働きが低下するので、卵巣から分泌される女性ホルモンが減ってきます。そうすると脳の下垂体という場所から「卵巣がんばれ!」と、卵巣にある卵胞を刺激するホルモン(FSH)の分泌が増します。

このホルモンバランスの崩れが更年期障害の原因と考えるのです。

確かにそれはそうなのですが、閉経期に近づけば、誰でもホルモンバランスが崩れるのに、更年期障害の症状がある人、ない人(軽い人)がいらっしゃるのは不思議ではありませんか? ということは、ホルモンバランスの乱れだけが更年期障害の原因ではないのです。

更年期障害の症状には

肩こり、頭痛、のぼせ、ほてり、突然上半身が熱くなって汗がでる(ホットフラッシュ)、動悸、イライラ、不安、不眠などたくさんの症状があります。

これらの症状は漢方では「昇症(しょうしょう)」と言って、上半身に血液が昇ってきて起こる症状と考えます。

漢方では人間はコタツに入っている状態、

下半身が温かくて、上半身が涼しい状態が健康であると考えます。

下半身が冷えると、下半身の血行が悪くなって、下半身に存在できなくなった血液が上半身に昇ってきて、(「冷え・のぼせ」が原因)

このような症状を起こすので、更年期障害の予防、改善には、下半身の血流をよくすることが大切なのです!

日頃からよく運動をしている人は更年期障害の症状がないか、あっても軽い人が多いのも納得できますね!

今から、ぜひ1~5のことを実践してみてください!きっと、症状が改善に向かうと思います。

1)下半身の運動をして、血液を下半身に集める!

ウオーキング、ジョギング、スクワット、もも上げなどを最低、週に3回筋肉運動は徐々に回数を増やしていく

2)腹巻きをする(24時間365日)

お腹が温まると、下半身の血流もよくなる

3)半身浴、足浴で下半身を温める

・半身浴は10分くらいで汗がでる自分に合った温度で、身体の芯から温まること。20分から30分を目安に入る。

・足浴は洗面器に43℃くらいのお湯を入れ、両足を15分程度つける(できれば1日2回)

4)根菜類をしっかりとる

漢方には「相似の理論」があり、根菜は人間の下半身にあたるので下半身の血流をよくするのは根菜類!

とくに山芋やゴボウはその作用が強いので、毎日しっかり摂る。

5)生姜をしっかりとる

生姜には体を温める作用があります。生姜紅茶でとれば、利尿作用も高いので、下半身のむくみがとれて下半身の温め効果も得られます。それから、生姜は漢方で「気剤」と言って、気の流れをよくする作用があるので抑うつ状態にも効きます。

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